先に結論:のし袋(金封)は、①用途に合った水引を選び ②表書き(上段)に目的、下段に自分の名前を書き ③中袋に金額と住所・氏名を書くのが基本です。お祝いは濃い黒の筆ペン、お悔やみは薄墨で書きます。用途によって水引の結び方が変わる点がいちばん大切なので、まずそこを押さえましょう。
まず水引を選ぶ(ここが最重要)
| 水引の種類 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 蝶結び(花結び) | 何度でも結び直せる=繰り返してよいお祝い | 出産・入学・お中元/お歳暮・一般的なお祝い |
| 結び切り(固結び) | 一度きり=繰り返さないでほしいこと | 結婚祝い・お見舞い・弔事(お悔やみ) |
| あわじ結び | 結び切りの一種。両端を引くと強く結ばれる | 結婚祝い・弔事など一度きりの場面 |
※結婚祝いは「繰り返さない」意味で結び切り/あわじ結びを選びます。蝶結びは避けます。
表書き(上段)の書き方
袋の水引より上の中央に、目的を書きます。代表的な例です。
- 一般的なお祝い:御祝/御祝い
- 結婚祝い:寿/御結婚御祝
- 出産祝い:御出産御祝/御祝
- 入学・卒業:御入学御祝/御卒業御祝
- お悔やみ(仏式・四十九日まで):御霊前(※宗派により異なる)
- お悔やみ(仏式・四十九日以降):御仏前
- 神式のお悔やみ:御玉串料/御榊料
※「御霊前」は多くの宗派で使えますが、浄土真宗では用いないなど宗派差があります。迷う場合は「御香典」や、先方の宗派に合わせるのが安心です。
名前(下段)の書き方
- 水引の下の中央に、表書きより少し小さめにフルネームで書きます。
- 連名は、目上の人を右から順に。3名までが目安で、4名以上は代表者名+「外一同」とし、全員の名前は別紙に。
- 夫婦連名は、中央に夫の姓名、左に妻の名前(姓は省略)を書くのが一般的です。
中袋(中包み)の書き方とお札の向き
- 表:金額を書きます。「金 壱萬円」のように旧字体(大字)で書くと改ざん防止になり、丁寧です(一=壱/二=弐/三=参/十=拾/万=萬)。
- 裏:住所と氏名を書きます。受け取った側が整理しやすくなります。
- お札の向き:お祝いは新札を用意し、肖像画が表・上になるように入れるのが一般的。弔事は新札を避け(用意していた印象を避けるため)、肖像を裏・下向きにする地域もあります。
筆記具のマナー
- お祝い:濃い黒の毛筆・筆ペン。ボールペンや薄墨は避けます。
- お悔やみ:薄墨(「涙で墨がにじんだ」という気持ちを表す)。薄墨用の筆ペンが市販されています。
よくある疑問
Q. のし袋の「のし」って何?
A. 右上に付いている飾り「のし(熨斗)」のことで、もとは縁起物の干しあわびを指します。弔事にはのしを付けません(不祝儀袋にはのしがない)。
Q. 金額は袋のどこに書く?
A. 中袋があれば中袋の表に。中袋がない簡易な袋は、裏面に金額と住所氏名を書きます。
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※表書きや水引の作法は、宗派・地域・家庭によって異なります。本記事は一般的な目安です。正式な場面では、先方や式場・葬儀社にご確認ください。
