年賀状はいつまでに出す?2027年用は12月27日が元日に届く目安|松の内・賀詞のマナー

先に結論:2027年用の年賀状(2026年の年末に出すもの)を元日に届けたいなら、日本郵便が示す投函の目安は2026年12月27日(日)です。年賀状としての受け付けが始まるのは12月20日(日)で、それより前に出すと、ふつうの郵便として年内に届いてしまいます。目安に間に合わなかったときは、相手に届く日が松の内(一般に1月7日まで、地域によっては15日まで)に収まるかを一つの区切りにし、過ぎるなら寒中見舞いに切り替える考え方が広く紹介されています。賀詞の選び方も決まりというより目安で、相手との関係から考えるのが一般的です。

まずはひとつ、「へぇー」を

2027年用の年賀状は12月20日から受け付け。1899年に年賀状を元日にまとめて配る仕組みが始まったときも、受け付けは12月20日からでした。127年を経て、出発点と同じ日付に戻った形です。

編集:へぇ助

2027年用の日程:受け付けは12月20日から、元日配達の目安は27日

日本郵便は2026年8月31日、2027(令和9)年用年賀はがきの発行概要を発表し、年末年始の日程を前年までから動かしました。年賀状を出す時期が遅めになっている傾向に合わせた変更だと説明しています。主な日付を、前年までの扱いと並べて当サイトで表にしました。

項目 2027年用 2026年用まで
年賀はがきの販売 2026年11月2日(月)9時から2027年1月15日(金)まで 販売の終わりは1月10日ごろ
年賀状の受け付け開始 2026年12月20日(日) 12月15日
元日に届けるための投函の目安 2026年12月27日(日)まで 12月25日まで

「年賀状は25日までに」と覚えている人も多いと思いますが、2027年用はその目安が2日うしろになりました。ただし日付は年ごとに見直されることがあり、翌年以降も同じとは限りません。年賀はがきの発売前に日本郵便が出す発行概要(2027年用は2026年8月31日発表)で、その年の日付を確かめておくと安心です。なお、三が日のうち年賀状が配達されるのは元日と1月3日(日)だと案内されています。

投函した日でどう変わる?12月19日から松の内明けまでの早見表

日本郵便の発表と、同社の年賀状サービスのマナー解説をもとに、投函する日ごとに知っておきたいことを当サイトで一覧にしました(2027年用の場合)。

投函する日 日本郵便の案内から分かること 考えておきたいこと
12月19日(土)まで 年賀状として扱われず、ふつうの郵便の日数で年内に届く 書き終えても、20日まで手元に置いておく
12月20日(日)から27日(日) 元日に届けられるよう取り組む期間として案内されている 元日に届けたい相手の分は、この期間のうちに投函を済ませておく
12月28日(月)から31日(木) 元日配達の目安を過ぎるため、元日に届くとは限らない 元日にこだわる相手かどうかで、出す順番を考える
年が明けてから 年賀はがきは1月15日(金)まで売られている 相手に届く日が松の内に収まるかを目安にする
松の内を過ぎそうなとき 郵便局の寒中見舞いはがきの印刷は、1月15日(金)まで受け付けている 年賀状ではなく寒中見舞いとして出すのが一般的

年賀はがき以外のはがきに切手を貼って出すときは、宛名の側に赤い字で「年賀」と書き添えておきます。日本郵便のサービスの解説によれば、この赤い「年賀」の表示がないものは年賀状とは受け取られず、元日配達の対象から外れてしまいます。

「松の内まで」が目安とされる考え方と、7日・15日の地域差

年が明けてから出す年賀状や、いただいた年賀状への返事は、松の内のうちに届くようにするのがよいとする解説が多く見られます。区切りが松の内に置かれるのは、この期間を正月に歳神様(年神さま)を迎えているあいだとみる考え方があるためで、日本郵便の年賀状サービスの解説も、返事はこの間に届けば礼にかなうと案内しています。門松を片づけるまでの正月の日々が松の内で、辞典の多くはその終わりを7日に置いています。ただ、京都や大阪のように15日までとしてきた土地もあり、地域によって幅があります(初詣の時期と松の内の地域差)。

日本郵便は2027年用で年賀はがきの販売を1月15日まで延ばした理由の一つに、年賀状への返信の需要を挙げています。日付の上では、15日までを松の内とする地域の感覚とも重なります。

松の内を過ぎたあとは、寒中見舞いとして送るのが一般的で、松の内が明けてから立春の前日までが目安とされます(寒中見舞いを出す時期と喪中の年の書き方)。

喪中の場合は、自分の側か相手の側かで動き方が変わります。自分が喪中のときは年賀状を出さず、年内に喪中はがきで新年のあいさつを控えることを伝えておく形がよく紹介されています(喪中はがきを出す時期と範囲)。一方、喪中はがきを受け取った相手への新年のあいさつは、年賀状ではなく、松の内が明けてからの寒中見舞いに回すよう、日本郵便のサービスの解説は案内しています。

賀詞と文面の書き方:よく言われる目安と、その幅

年賀状の冒頭に大きく書く「謹賀新年」や「賀正」のような、新年を祝う言葉を賀詞と呼びます。マナー解説でよく見かける使い分けを、当サイトで表にしました。

賀詞の例 形 おおまかな意味 マナー解説でよく見る扱い
謹賀新年・恭賀新年 4字 つつしんで、うやうやしく新年を祝う 目上の人にも向くとされる
賀正・迎春・寿・福 1字か2字 正月を祝う、新年を迎えるなど 目上の人には避けるよう勧める解説が多い
あけましておめでとうございます 文章のあいさつ 年が明けたことを祝う 目上の人にも使われている
HAPPY NEW YEAR 英語 新年おめでとう 親しい相手向けとされる

もっとも、2字の賀詞を目上の人に使うのは失礼だという考え方は、主にマナー本が示す目安です。その根拠の一つとして挙げられるのが、「謹」や「恭」のようなへりくだる意味の字が入っていないことですが、毎日新聞の校閲記者のコラム(2024年)は、謙譲語を含まない「あけましておめでとうございます」も適切な賀詞とされている点を挙げ、その根拠だけでは説明しきれないと指摘しています。同じコラムは、作法の細かさよりも心のこもった手書きのひと言を大切にする考えも示しています。迷うときは4字の賀詞か文章のあいさつを選び、手書きのひと言を添えておくのが無難でしょう。

文面については、次のような点がよく注意として挙げられます。

  • 賀詞と同じ意味のあいさつを重ねない(「賀正」の下に「あけましておめでとうございます」と続けるなど)
  • 「去年」は「去る」を思わせるとして、「昨年」や「旧年」に言い換える
  • 句読点を入れずに書くのが慣例とされる(日本郵便の解説では、祝いごとに区切りをつけるのは縁起がよくないから、という説明が紹介されています)

年賀状の「よくある誤解」

  • 誤解:12月25日を過ぎたら、元日にはもう届かない
    2027年用は、日本郵便が元日配達の目安を27日まで延ばしました。反対に、早く出すほど安心というわけでもなく、19日以前に投函したものはふつうの郵便として年内に届きます。
  • 誤解:日付は「1月元旦」と月まで添えて書くもの
    日本郵便のサービスの解説は「令和○年1月元旦」を誤りとし、「令和○年元旦」や西暦の「1月1日」のような書き方を示しています。元旦という二文字だけで正月最初の日の朝を表すので、前に「1月」を置くと同じ情報が二度出てくるわけです。辞典を引いても、デジタル大辞泉と精選版 日本国語大辞典のどちらも、語義の先頭に置いているのは元日の朝で、元日そのものを指す意味はそのあとに添える形です。元日を指す言葉としても広く通じていますが、年賀状の日付では朝を表す字だと意識しておくと、月の重ね書きを避けやすくなります。

年賀状の歩み:明治の特別扱いからお年玉くじ、年賀状じまいまで

年始のあいさつを手紙で送る習わしは古く、平安時代の手紙の手本集『雲州消息(明衡往来)』に、年賀の手紙の例が入っていると郵政博物館は紹介しています。郵便の制度ができてからの主なできごとを、資料をもとに年表にしました。

年 できごと 資料
1899年(明治32年) 年末に受け付けた年賀状を元日にまとめて配る特別扱いが、指定された郵便局で始まる 日本大百科全書
1905年(明治38年) 特別扱いが全国で行われるようになる 日本大百科全書
1935年(昭和10年) 年賀切手が初めて発行される 日本大百科全書
戦時中 年賀郵便の特別扱いがいったん止まり、戦後に再び始まる ブリタニカ国際大百科事典、百科事典マイペディア
1949年(昭和24年)12月1日 1950年用として、お年玉くじ付きの年賀はがきが売り出される。寄付金1円付きが1億5000万枚、2円のはがきが3000万枚 郵政博物館 研究紀要、日本郵便
2004年用 当初の発行枚数が44億4,780万枚 日本郵便
2027年用 当初の発行枚数が5.6億枚(2026年用の7.5億枚の約74.3%) 日本郵便

当初の発行枚数どうしで比べると、2027年用は2004年用のおよそ8分の1です。会社どうしのやりとりでも変化ははっきりしていて、東京商工リサーチが2025年12月1日から8日に行ったアンケート(回答6,306社)では、2026年の年賀状を「出す」とした企業は36.0%でした。「昨年は出したが、2026年は出さない」と答えた企業も11.3%ありました。

こうした中で、年賀状のやりとりをやめることを相手に伝える「年賀状じまい」という言葉も広まりました。日本郵便は2027年用の発行概要でこの言葉に自ら触れ、年賀状を書き続ける人に向けたスタンプやテンプレートを用意すると発表しています。

もうひとつ、「へぇー」を

お年玉くじ付き年賀はがきの発案者は、郵便の役所ではなく大阪・心斎橋の仕立て屋さんでした。本人は後年、物のない時代の2、3年で終わるものと考えていたと語っています。

編集:へぇ助

年賀状のよくある疑問

Q. 余った年賀はがきは、翌年の年賀状に使える?

A. 日本郵便によると、前年の年賀はがきをその年の年賀はがきに取り替えることはできませんが、1枚6円の手数料で通常のはがきや切手に交換できます。近親者の不幸で使えなくなった年賀はがきは、その年の販売期間内に窓口で申し出れば、手数料なしで交換できると案内されています。

Q. 年賀はがきを懸賞の応募に使いたいときは?

A. 年賀はがきのまま受け付け期間中に出すと、元日にまとめて配達される扱いになります。日本郵便は、元日の配達を望まないときは、料額印面の下にある「年賀」の文字を二重線などで消してから出すよう案内しています。

Q. 宛名面で気をつけることは?

A. 日本郵便は、正確に届けるために受取人と差出人の郵便番号・住所・氏名をはっきり書くよう呼びかけています。敬称は、個人あてなら「様」、会社や団体あてなら「御中」が基本とされます。

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出典・参考

※年賀状の受け付け開始日や元日配達の目安は年ごとに変わることがあります。本記事の日付は2027年用(2026年8月31日の日本郵便の発表)にもとづきます。松の内の長さや書き方のマナーは地域・家庭・相手との関係によって考え方が異なり、ここでは資料にもとづく一般的な目安を紹介しています。